所有者が土地の名義変更するメリットとデメリット

所有者が土地の名義変更を行うメリットはいくつかあります。まずトラブルを回避する事が出来るという点です。例えば親が所有していた土地を相続をしたけれども、名義変更はしないままにしていると、その間にどんどん相続人が増えていく可能性があります。何故なら時が経てば経つほど子孫が増えていくからです。

もちろんその親戚全員と仲が良ければ問題はありませんが、そうとも限りません。中には疎遠な人も少なからず出てきます。相続を行う場合、関わる人が多くなればなるほどトラブルになる可能性も高くなります。その為なるべく早めに土地の名義変更をして、権利者は誰かという事をはっきりさせておくと良いです。

また早めに行えば手続きも簡単だし費用も安くて済むというのもメリットです。土地の所有者が変わったのに、何年も名義変更せずに放置していると、その間に手続きはどんどんと複雑になる恐れがあります。何故なら相続の権利を持つ人が増えて調査が必要となったり、前の所有者の戸籍謄本等を入手しないといけなかったりするからです。これらを行うには時間も手間もかかりますし、プロに依頼すると費用もかかってしまいます。

その為所有者が分かっている間にさっさと行ってしまうと良いです。このようにメリットがある一方、デメリットもあります。それは手続きの際に税金がかかるという点です。特に贈与税は高いですし、名義変更に必要な登録免許税も土地評価額の2パーセント持っていかれるので、意外と出費が大きいという事は知っておく必要があります。