土地の名義変更をする際にかかる費用の内訳を知ろう

土地の名義変更でかかる費用は主に、登録免許税、登記申請書類の取得費、司法書士報酬の3つに分けられます。登録免許税とは登録や登記、許可、技能証明などが対象となっている税金で、納付額は税の名称がそのまま用いられている登録免許税法という法律で決められています。土地の名義変更は、正式には所有権移転登記といいますが、このときの登録免許税の納付額は固定資産税評価額に規定の税率を乗じて計算されます。税率は登記の理由によって異なっていますが、一定の要件を満たす物件に関しては軽減税率が適用される場合があります。

登記申請書類の取得費とは、市区町村役場をはじめとした行政機関に土地の名義変更で必要となる書類の交付を請求する際に支払う手数料のことです。住民票や印鑑登録証明書、固定資産評価証明書などといった行政機関に請求して取り寄せる必要がある書類については、1通ごとに手数料がかかります。手数料は請求先ごとに異なっていますが、1通あたり数百円程度です。郵送で請求する場合は、切手や返信用封筒の購入代も取得費に含まれます。

司法書士報酬は、土地の名義変更手続きを司法書士に代行してもらう場合に発生します。各司法書士事務所が経営の状況にあわせて料金を設定しており、1件につき3万円から10万円程度が相場といわれています。司法書士に代行を依頼する場合は、報酬だけでなく登録免許税や書類取得費もあわせて支払うことになるので、実際に支払うときに足りなくなることがないように準備をしておきましょう。